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王様の耳はロバの耳

取り急ぎ、極力ネタバレを避けて書きますが、
ジョン王・東京公演の配信が決まったので、全力でオススメです!

地方公演が最初になる方は、配信でネタバレを見たくないかもしれませんが、
この作品、複数回見た方が絶対に良いと思います。

そして、コクーンとそれ以外では
演出がほぼ確実に変わるであろう部分がとても大事ですし、

東京公演を見た方も、最初と最後がきちんと見えない席って、多いんですよね(^^;)
(配信でそこがちゃんと映るのか、わかりませんが・・)

何より、吉原さんのジョン王は東京公演のみ。
鋼太郎さんのジョン王は、きっと雰囲気が変わると思います。

生の舞台より先に配信を見ることをためらわないで、
是非是非、コクーンでのジョン王を見てくださいね〜 (^o^)/


神々しいほどに凛々しくて * 配信オススメ_f0153101_23501872.png


そして、なぜ複数回見ることをオススメするかというと、
初見では(何、これ??)という演出だからです。(あくまで個人の感想です。^^;)

感性豊かな方だと、それが訴えたいことがすぐにわかるのでしょうが、
私は最初はそれが何を言おうとしているのか、どういう設定なのか、わけがわからなくて。

むしろトラウマだったりで、入り込めない思いが強かったのです。(T_T)

以前も書いたように、「それがどの程度見える席か」ということも、重要です。
それがあまり目に入らない席なら、中世の世界に入り込めます。

それがずっと見え続ける席(中二階など)だと、(一体これはどういうことなんだろう?)と、
悩みながら舞台を見続けることになります。

私は、初日がそういう席だったので、ずっと悶々としながらの観劇になりました。
二回目以降にそういう席なら、また違った見方ができたかもしれません。

照明の効果も席によって違います。
役者でなく、床に当たる照明が見えるかどうかで、かなり印象が違います。

だから、どんな配信かも楽しみですし、
できれば、地方公演も配信してほしいです!!

・・さて、私のコクーンは、
悶々とした初日と、ノリノリの年末のあとに、

体調不良による休演明けの1/9と、そして本日のマチネの、4回でした。

休演期間中は、もしかしたら集まっての稽古もできなかったのでしょうか、
1/9は旬くんが珍しく何回も台詞を噛んだり、間が空いたりしてしまっていました。

でも、鋼太郎さんを筆頭に、徐々に演出の変更(アドリブ?)も増えてきて、
今日の公演ではだいぶ変わったところがありました。

この演出は変えない方がいいのにな〜、と思う点もいくつかありましたが、(^^;)
演技は皆さん油がのって、最高でした!

特に、旬くん!!
今日は台詞の緩急も、強弱も素晴らしくて、その感情に引き込まれました。

神々しいほどに凛々しくて、
こちらをぐっと見られると、まさに心臓を掴まれるような・・


神々しいほどに凛々しくて * 配信オススメ_f0153101_00350344.png


その昔、日向徹にも心を射抜かれましたが、
今日の旬くんにも、まさに「バキューン!」とやられる感じでした〜 (*^^*)

私生児という役は、決して傍観者でも狂言回しでもなく、
やはり旬くんが主役なんだ、と実感させられる素晴らしい仕上がりを目の当たりにし、

明日の千秋楽、私は抽選に外れましたが、(T_T)
舞台に行かれる方は、是非是非、感想を発信してくだいね〜 (^o^)/






# by harupyonri | 2023-01-22 00:50 | 小栗旬 | Comments(1)

適材適所

コンフィデンスマン「戦国編」を見て、(^^;)
つくづく、「鎌倉殿」で良かったなぁ・・、と噛み締めた先週でした。

家康さんが対談で言っていたように、
彼が、ある意味地味な義時の変遷を演ずるというのは想像できない。

一方、ドラマの主役を張れる役者ばかりを集めた今年のスター大河の真ん中に立って、
埋没しない派手なエンターテイナーでいられるのは、彼ならでは。

適材適所、という言葉を思いながら、「鎌倉殿」の一話からゆっくり録画を見て、
自分が一年前に書いた感想を読むのも楽しみになりました。

何より、オープニングから、「本物の」馬で疾走できて、良かった!!\(^o^)/


適材適所_f0153101_12181008.png


そしてもう、結末まで知った今となっては、
第一話から号泣です。(T_T)

兄上に声をかけられて集まった、まだ若き和田殿と畠山殿。

頼朝を匿うことを父上に話していないと知り、
「それは話が違う」と慎重で真面目な姿勢を見せる畠山殿に、

最期まで武士の誇りを貫いた人となりを見て、泣きました。


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そして、第一話ですでに、義時は大事な一言を言っていたんですね。
頼朝に、「本当に立つ気があるのですか!?」と迫った時に、

「私は兄のように突っ走ることはできないのです。
 北条を守らねばなりません!」・・と。

これがずっと、最後の最後まで、義時の芯にあったものでした。

頼朝のため、武士の世のため、ではなく、
北条を守るため。

だから、鎌倉が盤石になるまでは「鎌倉あっての北条」として鎌倉を優先し、
その必要がなくなれば、北条のため、息子のために最適の手段を選ぶ。

小四郎から義時へと、恐ろしいまでの変貌を遂げていったけれど、
その根っこにあったのは、この一言だったのだと思いました。(T_T)


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そして、私は本当に土下座して謝らなければならないのですが、(^^;)

いかにも「ここ笑うところですよ」という脚本や、コント演出が苦手で、
当初は、「コント大河」という批判にがっかりしながらも共感したりしていたのです。

でも、見直してみて、
「鎌倉殿」は何と丁寧に「ひと」を描いていたことでしょう!

歴史上のイベントをなぞるために、登場人物の心理はおざなりになる大河が普通な中で、
第一話から本当に、それぞれのキャラクターが生き生きと、丁寧に描写されていました。

たとえば「戦国編」の最後では、歴史を知らない私には、
仮面の武士がなぜ突然海岸に現れて、家康に怒り出すのかわからなくて、置いてけぼりだったのですが、

コンフィデンスマンは、物語のラストで時を巻き戻して「種明かし」をする手法ですから、
今後もそういう展開になるのかもしれません。

けれど「鎌倉殿」は、ひとの気持ちが手にとるようにわかります。

お茶の間に馴染みのなかった彌十郎さんを、
第一話ですぐに、愛すべき父上としてキャラの立った存在にしてしまう。

「頼朝を匿っていることを誰にも話すなよ」と小四郎に言われて約束した義村が、
すぐに三浦の父に「爺様に話さないわけにはいきません」と告げて裏切ったり、

善児の空恐ろしさが一発で伝わる千鶴丸とのシーンも、
政子と実衣の、姉にちょっと反発しながら勝てない姉妹関係も、

淡々としているようで恐ろしい執念をたぎらす頼朝も、
本当に、すべてのキャラが初回から立っていました。

ホームドラマ的、コメディありの展開の中にも、
人物像が魅力的に、丁寧に描かれていたことに、今更ながら感嘆しました!

・・こういう脚本に恵まれて、
光や背景まで美しく効果的な絵に作ってくれたスタッフに恵まれて、

どんな少ない場面しか登場しなくても、
真摯に、全身全霊で演じてくれるキャストに恵まれて、

1年半に渡って義時その人として、生きられたこと、
完走した視聴者からは「近年まれに見る傑作」と評価される大河になったこと、

旬くんにとって、40歳になる節目の作品として、
文句なく最高の作品になったと思います。(^o^)v

民放ドラマでは予算にも時間にも限りがあるので、
次に選ぶ映像作品のハードルが高くなりそうですが、

旬くんがどんな選択をしていくのか、それも楽しみに待ちたいと思います。
それまで、時々、小四郎義時の思い出話におつきあいいただけたら嬉しいで〜す。(*^^*)







# by harupyonri | 2023-01-14 13:11 | 小栗旬 | Comments(1)

輝くばかりに美しく

遅くなりましたが、
新年おめでとうございます!

昨年は、毎週欠かさず大河に没頭することができ、
幸せな旬活ができた一年でした。\(^o^)/

この場末のブログを訪れてくださった皆様、
そして温かいコメントをくださった、

榛名さん、匿名希望さん、マリさん、やっちゃんさん、
本当にありがとうございました!!

・・今年後半は半年ほど海外へ? という記事もあったので、
3月のファンミという異例の企画が旅立ちの挨拶なのかと不安ですが、

大河主演に続き、舞台を経て、
演ずることの楽しさをますます実感しているはずの旬くんですから、

きっとまた、素晴らしい作品を生み出してくれると信じています。(*^^*)

今年は不定期の更新に戻ってしまうと思いますが、
お暇な折には、お付き合いいただけたら幸いです。 m(_ _)m


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さて、まずは29日の総集編。

かつては総集編って2日間位に渡って、もっと長時間やったような気がするのですが、
今回はさすがに駆け足で、ダイジェストという感じでしたね。(^^;)

でもその分、まさに義時が主人公、というのがはっきりわかる流れでした。

声も高くてちょっと頼りない、インドア派の小四郎から、
数々の苛烈な経験を経て、あの漆黒の執権・義時になるまでの変化を、

小栗旬という俳優がいかに見事に演じたか、
それがまざまざとわかる編集でした。

そして、その流れを見た上で最終回を見直すと、

たとえば義村と義時は、もう本当に腐れ縁というか、
出し抜こうとしたり、疑ったり、妬んだり、怒ったりしても、

多分それでも、最終的には許せてしまうというか、受け入れてしまうというか、
兄弟のような、一言では言い表せない関係なんだろうなぁ、と思います。


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義村だって、のえに毒を渡したものの、
本当にそれで確実に義時が死ぬとは思っていなかったかもしれません。

途中で異変に気づいて飲むのをやめることも普通ならあるわけで、
それならそれでいい、と思っていたでしょう。

確かに、頭の切れる義村にくらべて、
どこか詰めの甘いところのある義時。

おなごのキノコ好きを信じてのえを嫁にしてしまったり、
体調が悪化したと思いながらも妻の注ぐ毒を薬と信じていたり、

その生真面目さが、命取りになってしまった・・(T_T)

それでも、毒を盛った妻は追放するのに、
義村のことは、試しはするものの、本音を聞いても罰しようとはしないどころか、

「これからも北条を支えてくれ」と頼み、
「まだ信じるのか??」と驚かれる。

自分の弟たちを次々と殺した頼朝とくらべ、
父上のことも、実衣のことも、義村のことも、結局は殺さなかった義時。

それこそが彼の本質であり、致命的な弱点でもあり、
救いでもあったと思います。

こうまでしても信じられたら、義村もさすがに泰時に弓を引くことはできなかったのでしょう。
命がけで息子を守った、父の勝利だったのだと思いました・・


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さて、鎌倉殿の感想はまた続きを書きたいのですが、
取りあえず、年末年始の旬くんの、あふれるような輝きには圧倒されました!!

私はジョン王の初日と、年末30日の舞台を見たのですが、

初日は席が悪くて肝心なところが見えなかったりしたのと、
演者の皆さんも少し力みがあった感じで、

苦手だった「あかいくらやみ」的な立ち位置の役柄と、
さらに、攻めた演出がトラウマでちょっと残念だったのですが、(^^;)

30日は、席も真正面から、乗りに乗った演技を見ることができて、
しかもトラウマ演出は目に入りにくい席だったので(苦笑)、素晴しい舞台でした!

特に「私生児」は、スタイルといい、シュッとした頬のラインといい、
輝くばかりの美しさで、垂涎ものでした〜 (*^^*)

フランス皇太子もとても美男子な俳優さんなのですが、
私生児と皇太子が絡む場面などは、本当に二人とも綺麗で、目をみはるようでした。

やはり板の上の旬くんは、本当に何倍も何倍も、輝きが増すんですよね。
映像も、声の仕事も素晴しいけれど、舞台の旬くんは、まとうオーラが違います。

残念ながら年明け公演は中止になってしまいましたが、
再開後にご覧になる皆様、是非是非、その美しさを堪能してくださいね!


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そして、その美しさのまま登壇した、紅白!
頼朝や父上との絡みも、家康の登場を舞台上で待つスタイルの良さも、最高でしたね!

さらにスポーツ王でも格好良さ全開で、
VS嵐などでは肝心な時にプレッシャーに弱かった旬くんが、

女子プロの前であんなに落ち着いてスイングできるなんて、
その成長に(?)感動してしまいました。(*^^*)

これからしばらくは、映像での露出は減るのかもしれませんが、
そんな時は、また鎌倉殿を第一話から見直して、堪能しようと思います。

今年も健康で充実した一年を、
旬くんも、皆様も、自分自身も、おくれますように祈っていま〜す (^o^)/






# by harupyonri | 2023-01-07 19:56 | 小栗旬 | Comments(1)

不惑 * 第48話

旬くん、40歳のお誕生日、おめでとうございます!!\(^o^)/

不惑の歳、
すでに義時から切り替えて、「私生児」を生き始めるあなたですが、

この1年だけでなく、40代のこれから10年間も、
油の乗り切った時期として大活躍してくれることを、信じています。

24歳のあなたに恋に落ちてから、
なんと16年も、迷わずに追いかけ続けてきた自分にも驚きですが(^^;)

それだけの魅力を絶やさずに生きてきてくれたあなたに、
心から感謝します・・


不惑 * 第48話_f0153101_15315253.png


そして、あの衝撃の最終回から1週間以上たつのに、
いまだに心が掴まれて、言葉を紡ぎ出せない自分がいます。

もうずっと、ずっとずっと、
義時と、北条家の皆々と、盟友たちの生きた鎌倉時代から抜け出せなくて、

まるで自分もあの時代に取り残されたかのように、
いろいろなことを考え続けています。


やはり、悪妻のえと義村が毒薬をもったのか、と予想通りの展開にちょっと気を抜いていたら、
まさかの、政子が引導を渡すというラスト。

最初は、(え?・・え??)と衝撃でしたが、
義時が自死するのでない限り、最後に手をくだすのは政子しかありえない。

そこにはものすごく納得し、感嘆し、満足しました・・


不惑 * 第48話_f0153101_15385564.png



そして、画面が暗転し、政子の嗚咽だけが聞こえるエンドロール。

臨終の時、視界が消えても声だけは最期まで聞こえる、と言われますが、
まさにあれは義時自身の、消えゆく意識だったという解釈に、震えました。

自分の人生を走馬灯のように思い出したりする陳腐な演出ではなく、
こと切れようとするその時、遠く聞こえるのは、愛しき姉上のすすり泣きだけ・・

おそらくは、義時も、
最後は納得して死んでいけたのではないかと思います。

黒い着物がハラリと肩から落ちて、
真っ白な義時になって倒れたのも、象徴的なシーンでした。



運慶が彫ったあの異形の義時像も、
やはりそう来たか、という禍々しさでした。

政子はそれを見たからこそ、
もう、こんな姿になってしまった義時をこのままにしてはいけない、と思ったに違いありません。

頼家の死の真相も、もちろん政子の心を揺さぶったと思いますし、
幼い前天皇さえ殺そうとする義時を止めなければ、という衝動もあったと思いますが、

どうかもう、これ以上、手を汚さないで・・
という悲痛な、弟への愛の叫びが聞こえるような気がしました。


義村のこと、のえのこと、泰時のこと・・
まだまだ思うことが多すぎて、書き進められません。

29日の総集編で、小四郎の人生を一気に見たら、
ますます号泣してしまいそうで、怖いくらいです。

また後日、とりとめのない感想にお付き合いいただけたら嬉しいです。









# by harupyonri | 2022-12-26 15:53 | 小栗旬 | Comments(1)

真意 * 第47話

以前、何かのインタビューで旬くんが、
「義時の真意は、ラスト2話くらいでやっとわかる」と言っていたように、

ようやく、本当に久しぶりに、
義時の笑顔が、穏やかな瞳が見れて、泣きました。


真意 * 第47話_f0153101_21414951.png


「おもしろき人生にございました・・」

というのは、義時の最大の決め台詞だったので、号泣でしたし、
そこはすぐに実衣につっこませずに、余韻を持たせて終わらせてほしかった。

演出家の間合いならば許せないし、
脚本家があくまで義時を格好良くはさせない、というのなら悲しいです。(T_T)



真意 * 第47話_f0153101_21535553.png


まあ、私はこのコント演出家の間合いが苦手なんですが、
政子の演説に関しては、「Bプラン」を用意してくれて素晴らしかったです。

政子の隣に義時が並ぶ「Aプラン」では、やはり陳腐になってしまう。

居並ぶ御家人を間にはさんで、あの距離で見つめ合い、
二人だけが理解し合う姉弟の絆は、あの演出でなければ出せませんでしたよね!

だからこそ、義時も人知れず涙を流せたし、
息子の大きくなった背中を見つめる、という素晴らしいシーンも生まれました。



真意 * 第47話_f0153101_21571414.png


ただ、ネットでも誰もつっこんでいないので疑問なんですが、
泰時が頼朝の形見の小さな仏像を義時に渡そうとした時、

「頼朝様を裏切った私には、これを持つ資格がない」
と言ったのは、なんのことなんでしょうか?

裏切った?

もちろん、頼朝の息子たちを死に追いやった、ということなのかもしれませんが、
まさか、やはり、あの落馬に何か関わっているの?

泰時は、「頼朝様は落馬する前に意識を失っていた」と言い、
義時は、「よくぞ見抜いた」と褒めていましたから、

二人の間で共有されている頼朝の死の真相がある、ということなんでしょうか??


真意 * 第47話_f0153101_22053952.png

さあ、いよいよ、泣いても笑っても、あと1回。

政子の演説も、(そう来るか!)という見事な脚本でしたし、
本当に、うならせられることの多い大河でした。

明日の最終回が、本当に、本当に楽しみだし、
終わってしまうのが、心の底から悲しいです・・。

この辛いコロナ禍を、なんとしても感染せずに生き延びよう、と頑張れたのは、
まさにこの大河のおかげでした。

「あなたが大河をやるなら、私はあと1年、絶対に生きる」
とおっしゃったお母様の気持ちと同じです。(*^^*)

さあ明日、いざ鎌倉!!
我らが義時の最期、この目に焼き付けたいと思います。\(^o^)/






# by harupyonri | 2022-12-17 22:13 | 小栗旬 | Comments(2)