2008年 07月 09日
透きとおるような頬をして
スカパー!を断念した我が家のケーブルでも見れるのが
TBSチャンネル。
まずは、99年5月に放映された
「家裁調査官 晶子 ーー震える少年ーー」を見ました。
旬くんが、仕事を一旦やめて、学業に専念した高2の時の番組ですが、
きっと収録はその直前なんでしょうね。
GTOの後の撮影と思われますが、
まだ身長は伸びきっておらず、声も高めで、
まさに「紅顔の美少年」という感じです(*^_^*)
そして、この難しい作品を、「一生懸命に」演じていた旬くん。
何しろ、犯人役の旬くんが出るのは、
ほとんどが「取り調べ室」(>_<)
動作はなく、顔の表情のみで演技をしなければならないわけで、
それを、「下手くそ」感なく見せてくれたのは、
かなりの演技力だと思います!!
以下、ネタバレでも良い方だけ、のぞいてみてくださいね(^^)/
絵に描いたような幸せな一家の次男坊である信二(旬くん)が、
公園で知り合っただけの仲間と「オヤジ狩り」をして捕まります。
家裁調査官の岩下さんが取り調べを始めるわけですが・・
相手は大けがをして入院しているのに、罪の意識が全くない信二。
家庭にも不満はないし、
「仲間がやろうって言ったから」やっただけ、と。
ぐれているわけでもなくて、
取り調べにもきちんとした受け答えをするんだけれど、
ただ、本当に、「何が悪いのかわからない」という様子。
最近、実際にこういう「いい子」の犯罪が増えているから、
すごく難しくて、重たいテーマだと思います。
こういう子達が、なぜ罪を犯すのか、
一般の大人には理解できない心理で、
でも、逆に言えば、もしかしたらうちの息子もいつか、
そんなことをしでかす可能性があるのかも・・
と怖くなったりして。
あ、「絵に描いたような良い家庭」でも「良い子」でもないから、
大丈夫!? (^_^;)
被害者の家族にも謝ろうとせず、
(何で謝らなきゃいけないのかわからないから)
感情の起伏を見せない信二なのですが・・。
話はそれますが、
私、この角度から見る旬くんの鼻筋が好きなんです〜(*^_^*)
「赤毛のアン」みたいに、しゅんっととんがった鼻ですよね(^o^)
しかし、被害者のいる病院で見た光景から、
好きだった祖母の死を思い出して、
初めて感情を見せる信二。
このお目めなんか、「旬子」も顔負けのかわいらしさ(^o^) ↑
面会に来た両親に、
「・・家に帰りたいんだ・・。
ボクは、邪魔?
家には帰れないの?
・・嫌いになったの?」
切々と訴える少年の、震える心。
でも、「罪はつぐなわなくては」などときれい事を言って、
受け入れようとしない両親に、
初めてむき出しの心をぶつける信二。
「僕はいい子だって言ったじゃないか!
嘘つき!
ホントのこと言えよ、クソババア!!」
「(父親に)何だよえらそうに!
ちゃんと話をしろよ!!」
・・何かを恐れて「良い子」を演じていた少年が、
自分の本心を爆発させていく過程を、
わずかな表情の変化で表現していく「小さな旬くん」に、
いろんな意味で、引き込まれました・・。
この透きとおるような頬をした、16歳の旬くんは、
自分自身も、「幸せな家庭」で育った「良い子」だったはずですよね。
でもたぶん、自分自身も反抗期に入ろうとしていて、
(だってこの撮影のあと、「モヒカン」コースですからね(^_^;))
そんな中で、迫真の演技が生まれたんじゃあないでしょうか?
自分の人生が演技に生き、
そして演じた役が人生にも投影される。
役者って、とても大変だけれど、
本当に魅力的な仕事なんでしょうね!!
・・そして、このドラマ自体は、
テンポがのろくてちょっとだるかったのと、
個人的に、私が非行少女だったら、
岩下さんのような「聖人君子然」とした調査官が来たら
よけい反発して何もしゃべんないよ〜、と思っちゃいましたが、
でも、自分の家庭や息子のことも振り返らされて、
「震える少年」というタイトルの意味も考えさせられて、
(最初は、罪の意識か、厳しい取り調べに震えるのかと思ってたんですが、
全然違いました(>_<))
ちょっと、胸に痛い家族ドラマでした!
まだ再放送がある予定なので、↓
見れる方、特に年頃のお子さんのいる方は、
捕獲する価値があると思いますよ〜(^^)/
7/26(土)12:00〜13:40
7/30(水)6:00〜7:40
サマースノウは、本当に、全て名演技でしたよね。(もしかして、あの時が一番うまかったかも!?)
旬くん自身も言っているように、若いときの方が無心に演技するから、本当に引き込まれるのかもしれませんね。
是非、またお気軽に遊びに来てくださいね〜(^^)/
昔のドラマ、もっと放送して欲しいですよね〜。