もう、
このお芝居が見れただけで、何も望みません。
視聴率とか、結末とか、どうなってもいいです。
旬くん、凄いよ!
そして、田丸さん、ありがとう・・
今回は、冒頭の留置場シーンから
まるでいつもとは違う稲見でした。
いつも自信満々、「さっさと片付けちゃいましょうよ」と
戦闘を飄々と楽しんで(?)いた稲見が、あんなに繊細だったなんて! \(^o^)/
虚ろな瞳で連れてこられた初めての留置場に、オドオドとしてみせて、
そのくせ、怒ってきた同室者には
(なんだよ、やる気かよ!?)とすごんで見せて、
いかにも良い舎弟になりそうなキャラを醸し出して、
稲見は見事な演技派でした。
なんとか潜り込みに成功しながらも、
取引に向かう時に追尾していた仲間の車が消えて、不安げな顔。
面倒見の良い沢田の突然の死に動揺して、瞳はみるみる濡れていくのに、
大きく頬をふくらませて息をしながら、涙をこらえる稲見・・
やっと到着した仲間たちを、
(なんでこんなに遅いんだよ!!・・俺は、行くぞ)
という目で睨みつけるときの、
この表情に胸を突かれました・・
もう、あちら側の世界に入りきって復讐に向かおうとする姿は、
憑かれたように歩き方さえフラフラとしていて、
けれど、ガッシリとその腕を掴んで、
決して目をそらさずに見つめ続ける田丸さんに、救われて・・
ここ、二人とも、
物凄いお芝居でしたね!!
そして、相手役が西島さんで本当に良かったと、
心底思いました。
無言で稲見を止められる田丸を演じて説得力があるのは、
もずにだぶるふぇいすと百戦錬磨の西島さんしかいません。
しかも、この場面も、最後の局長との場面も、
相手の上背がなければ、間の抜けた絵になってしまいます。
旬くんと遜色ない長身でスタイルのよいお二人だからこそ、
迫力のある、引き込まれる、美しい絵になっていました。
某映画の崖の上の場面では、
どうしても、見下ろす感じが気になってしまったので・・。
やがて、なされるがままに拳銃を手放す稲見。
煮えたぎるような目で睨みつけていた表情が、
徐々に緩んでいきます。
わずかに左右に瞳が揺れて、
(今、俺は何をしようとしてたんだ・・?)
少しずつこちら側へ、
正気に戻ってくるのが、手に取るようにわかります。
自分を取り戻して、呆然とする稲見の、
この虚ろな表情。
この一連のお芝居の凄さ、
胸をギュ〜ッと掴まれて、息もできないほどでした。
このシーンを無言にした金城さん、
そしてそれに見事に応えた旬くんと西島さん、
いつもはなんでも批判するネット上でも
この演技には絶賛が溢れていて、誇らしかったです (*^^*)
深夜に流れたメイキングでは、
銃撃犯とのアクションが激しくて犯人の上着がほつれてしまい、
慌ててその場で縫う衣装さんに、
「ごめんね、ヤジー(あだ名)」と声をかける旬くん。
でも、縫いあがりを待つ間も稲見の気持ちを維持したままで
歩き回る後ろ姿が素敵でした。
シーンが終わるごとに走り戻ってきてモニターを見る、
真剣な表情。
完全に、役の世界に入り込んでます。
(オッケーですか?)というように聞いて、
ようやく皆と拍手で終える時も、
まだ素には戻っていませんでした。
・・無言こそ雄弁で、
稲見の心の中の慟哭が、憤怒が、
音もないのに溢れ出していて、
我に返った時のそのやり場のなさが、
どうしようもなく私達の心に響いてきて、
本当に素晴らしかったです!!
心臓を掴まれて、目をそらすことができないドラマに、
久々に出会いました。
信コンも、ウロボロスでさえも(最終回以外は)、
私にとってここまでではなかったような気がします。
BORDERと、
旬くんは出ていないけどMotherが、そんなドラマでした。
ネット上の感想で、
「悲壮感を出させたら小栗は一番」というのを読んで、
とても納得してしまいました。 (^^)v
どこにも笑える息抜きシーンがなかった第五話なので、
最後にちょっとだけ・・
東京DOGSの時には、
奏ちゃんのアクションでワイシャツが飛び出さないように、
ゴムをつけて工夫をしてくれていましたが、
今回、撮影陣にその気遣いはなかったのか、
それとも893仕様の時だけはサービスなのか(!?)
チラリと見えた綺麗な素肌を、
置いておきますね〜 (*^^*)
リピが止まらないので、
映画の方の感想はまた後日書かせてくださいね(^o^)/