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王様の耳はロバの耳

万感の * 第五幕−2

赤ちゃんを抱くヒロくんがあまりに素敵なパパすぎて、
あ〜、あの赤ちゃんになりたい! (^o^)

そう願った方も多いと思うんですが(!?)
今日は登場しない感じでしょうか。

ロケや番宣も、プライベートも充実しているようですが、
次の新しいお仕事が何になるのか、早く知りたいです。

で、私としてはインタで旬くんが
「もし次があるなら舞台か、大河でお願いします」
と言っていたみたにさんとのお仕事はもういいのですが、 (^_^;)

旭山動物園があるっていうことは、
その局でのお仕事なんでしょうか・・??

ところで、こちらの「はる」さんとも、 ↓
落ち着いた夫婦役ができそうですね (*^^*)

かつて女子高生と研修医として儚い恋人だった二人が、
こんなにも大人になったなんて、感慨深いです!

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さて、いよいよラストシーンです。

神回の日には、私はこのあたりから涙がボロボロ頬を伝って、
カテコの時には、もうぐちゃぐちゃの顔でした (^_^;)

 * * *

「・・所詮、ただの絵です」
そのケンの言葉を聞いて、ついにロスコは決意します。

シーグラムの代表に電話をかけ、
あんなレストランに絵は渡せない、と断ります。

ロスコが受話器を置くやいなや、
ケンは、感極まって、

「それでこそ、ロスコだ!」
「・・金持ちになりそこなった」
「人は金では裕福になれません」
「少しはなれる」

ケンは陽気に笑いながら、手を打って、
「よ〜し、今日は記念すべき日です、お祝いしましょう!」

しかし、耳を疑う返事が返ってきます。

「クビだ」
「え?」
「お前はクビだ」

唖然とするケン。

「どうして?」
「どうだっていい」
「よくない!・・理由が欲しい。」

ロスコはケンに目を合わさずに、言い逃れようとします。

「お前はいつもそうやって理由を欲しがるが、
 私がそれを与えてやる義理はない。
 ・・・
 7歳の時から自分のおうちを探していたんだろうが、
 ここはお前の家じゃないし、私はお前の父親じゃない。

 お前の父親は死んだんだ、そうだろう?」

いつものような、ロスコの毒のある言葉に、
ケンは憮然としながらも、引き下がりません。

「なるほど? フロイト博士。
 でも、それじゃあ説明不足です。どうしてなんですか?」

「もうアシスタントなんていらないからだ」
「嘘だ」
「お前のおしゃべりにうんざりしたからだ」
「お互い様だ」

頬を膨らませて抗議するケンは、
第四幕のようにロスコに対する気持ちが冷えているのではなく、

その愛情を信じているからこそ、
拗ねている子供のようです。 (*^^*)

「お前の趣味が悪いからだ」
「嘘だ」
「お前に飽き飽きしたんだ」
「嘘だ」

押し問答でも折れないケンに、ついにロスコは叫びます。
閉ざされた窓の外を指差して。

「お前のいるべきところは、あそこだからだ!」

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はじめてその言葉を聞いた時、
なんと胸を打たれたことでしょう!

それまでずっと、ケンのことを一人前には扱わなかったロスコ。

第四幕でようやく「存在を認めて」くれたけれど、
ここで初めて、ロスコがケンの将来を思ってくれた。

「いいか、お前はもう私と一緒にいる必要はない。
 同時代の仲間を見つけて、自分の世界を作っていくんだ。

 真ん中に向かって歩いて行け。
 拳を振り上げて、見せつけてやれ!」

そして、親しみをこめて肩をギュッとつかみます。

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公演後半では、
下塗りをしながらケンの背に手をかける日もありましたが、

ほとんどの公演では、このシーンまで、
ロスコがケンと親しく触れ合う場面はなかったんです。

ケンもタバコやタオルも手渡しでなく、投げて渡すし、
ロスコは最後までケンという名前は呼ばないし、

ヌードルのカップを手渡したことはあったけど、
触れたといえば、引きずり倒した時くらい (^_^;)

それが、万感の思いを込めて肩を握り、
いえ、千秋楽では抱き寄せさえして、

はなむけの言葉を贈ってくれたロスコ。

見ている観客も、
そして前楽からは旬くん自身も、

涙が止まらない場面でした。 (T_T) (T_T)

そして、ロスコは静かに続けます。

ー自分たちが若い頃は、何もなかった。
金もなく、画商も、コレクターも、批評家もいなくて、独りだった。

でもそれは素晴らしい時代だった、
失うものは何もなく、これから得られるものだけを、夢見ていた・・

ケンはロスコの真意を知って驚き、胸を震わせ、
「・・ありがとうございました・・」

と涙混じりに言って、いとまをつげる支度をします。
そして、出ていこうとしながら立ち止まり、振り向きます。

もう一度、ロスコと、
この2年間、二人でともに創ってきた大作を見つめて。

初めてケンが面接に訪れた日のように、
正面の絵をじっと見つめながら、ロスコは尋ねます。

「何が見える?」

静かな、深い、間。

「・・・RED。」

万感の思いを込めて答えると、
ケンはロスコのためにいつものレコードをかけ、

もう一度、出口で振り返り、
決意をこめた表情で去っていきます。

一人残されるロスコ。

オープニングと同じように、タバコに火をつけて、
じっと自分の作品を見つめて、立ち尽くしています・・・

 * * *

ラストシーンに込められた意味を解釈するのは
また後日にさせていただくとして、

このシーンのあとのカテコ。

二人の立ち位置が変わるように、必ず2回は登場するのですが、
必ずロスコが先に立って出てきます。

帰る時も、たとえ旬くんの方が出口に近くても、
必ず待って、年長の田中さんの後に従います。

旬くんの、そういうお行儀の良い所は、
舞台挨拶などでもいつも見られるのですが、大好きです。 (*^^*)

そして、二人並んで、左手を斜めにサッとあげて
上手バルコニーに挨拶。

続いて右手をサッとあげて、
下手バルコニーに挨拶。

この仕草がいつも完璧にシンクロしていて、とてもカッコ良く、
二人がいかに息が合っていたかがわかります。

最後に正面に深々とお辞儀。
いつも旬くんは、ロスコよりももっと深くお辞儀をしています。

緊張した表情でも、堂々として頼もしい姿です。

ただ、前半ではずっとカテコで満足気な笑顔が見れなくて、
まだ納得できないのかな? と思っていたのですが、

私が初めてカテコで旬くんの満面の笑顔が見れたのは、
9月24日のマチネでした。

この日、最後の「RED」の台詞が、
間合い、抑揚、声のトーン、

どれを取っても完璧だったんです!! (^o^)v

最後を締めるたった一言ですから、
本当に難しい台詞です。

ちょっと軽く言ってしまうだけで、
ちょっと早く言ってしまうだけで、

ラストシーンの完成度が違ってきます。

実はこの日、ロスコはカミカミだし、
旬くんも前半は声が上ずって単調で、

珍しくイマイチな出来だったんですが、 (^_^;)

二人とも後半に見事に立て直して、
素晴らしいラストシーンでした!

その御蔭かどうかわからないけれど、
ほとばしるような旬くんの笑顔が見れて、幸せでした〜 (*^^*)


つづく
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by harupyonri | 2015-10-30 18:03 | 小栗旬 | Comments(0)