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王様の耳はロバの耳

挑戦? * 第五幕−1

ふっと気を抜くと、
はとやくんを思い出し笑いしてしまいます (^o^)

カッコよくて、可愛くて、そして不憫な、はとやくん。
たった2日の撮影で、けっこう美味しいところをいただいたのでは!?

まあ、映画全体はアレでしたので (^_^;)
リピはしないけれど、

この姿の ↓ 完成披露試写会映像をつけてくれるなら、
DVDはやっぱり買うと思います。

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さて、ようやくREDも最終幕までたどり着きました。

ずっと月イチブログだったのに、突然の更新の嵐で、
皆さま、ドン引きされていることと思いますが、 (^_^;)

良かったら最後までお付き合いくださいね。

 * * *

かすかな光の中、酒瓶を横に、床に座り込んで
自らの大作を見つめているロスコ。

正面席からはその背中しか見えませんが、
バルコニー席から見えたのは、深い絶望の横顔・・

虚ろに口を開き、ゆっくりと後ろに倒れこむ、
その姿を見ただけで、もう、胸が苦しくなりました (T_T)

やってきたケンは、コートにマフラー姿。
シャツも青い無地に着替えています。

ゲネプロや初日は、第四幕までのストライプシャツのままでしたから、
あとから演出が変わったのでしょうが、
ストライプの方が似合っていました (^_^;)

暗くてロスコの姿が見えず、
大音響のレコードの音量を下げていいか尋ねて、

コートを脱いで灯りをつけたところで、
右手を赤く染めて倒れているロスコに気づきます。

「何をしたんだっ!?」と叫び、
驚愕してロスコのもとに駆け寄るケン。

胸に耳を当て、頸動脈と手首に手を当てて、
ロスコが生きていることを確かめ、

「・・絵の具かあ〜!」 

この、ひっくり返った声が、カワイイ (*^^*)

「・・描こうとしてたんだ・・」
「でしょうね! あ〜びっくりした。タオルか何か要りますか?」

ホッとしてタオルを投げて渡しますが、
受け取ろうともせずに打ちひしがれているロスコの姿に、

しゃがみこんで、腕の絵の具を拭いてあげようとします。
まるで、病気の親の面倒を見る孝行息子のようです。

でも、そんなケンの手を振り払い、立ち上がるロスコ。

「行ったんだ・・」
「え?」
「・・フォーシーズンズ・レストラン。」

その一言で、何があったかわかって、さっと顔を曇らせ
曖昧に「・・あぁ、・・」と相づちを打つケン。

「行ったんだ、昨日の我々の楽しいおしゃべりの後に。」
そしてロスコは苦しげに語りだします。

ーー上流階級のための華やかなレストラン。
場違いで気後れする自分。

ワインの銘柄も、フランス語のメニューもわからない、
けれど見栄を張って高価なものを頼む自分に、嫌気がさして。

誰もが自分を値踏みしている、
そして、ぺちゃくちゃしゃべりながら、食器の音を立てて、
動物のようにむさぼり食っている・・

・・公演前半のケンは、
ロスコのその話を、ちょっと他人事のように聞いているようでした。

でも、後半のケンは、完全にロスコと共感していて、
ロスコの感じた恥ずかしさ、惨めさ、苦痛に、

自分のことのように顔を歪め、苦しんでいました。

シンクロした二人の苦痛が私たちにも伝播して、
胃がきゅ〜っとなるような、二人の迫真の演技!

そしてロスコは泣きそうな声で叫びます。
「そしてそこに・・、そこに私の絵たちは居続ける!」

命がけで絵を描き、そこに真実を探求し続けてきたロスコにとって、
それはなんと残酷なことでしょう。

そここそが、自分の絵のためだけに造られた、
理想の「場」だと信じて2年を費やしてきたのに、

踏みにじられた幻想と、突きつけられた現実。

そして、ケンに問いかけます。
「・・この絵たちは、私を許してくれるだろうか?・・」

そして、ケンは泣きそうな顔で言うのです。
「・・所詮、ただの絵です。」

以前の記事にも書きましたが、
私には、脚本に書かれたこの答えが、理解できませんでした。

二人で魂をこめて創り上げてきた作品を、
「ただの」と言うなんて。

そして、たどりついた一つの解釈が、
ロスコを救うためではないか、ということでした。

自分の魂を、分身を、そんな場所に置くとなれば、
ロスコの精神は耐えられない。

だから、ロスコを救うために、
それは「ただの絵」なのだから、あなた自身は損なわれないのだ、
と言いたかったのではないか、と。

けれど英書を読んでみたら、直訳だと

ーケンはロスコをじっと見つめる、
 まるで挑戦するかのように。
 ロスコは、ケンの視線を受け止める。
 そして・・

と書かれていたのです。

だとすると、そのケンの言葉を受けて、ロスコが
絵をそこに引き渡すことをやめる決意をした流れもわかります。

ケンは「所詮、ただの・・」なんて思っていないのに、
敢えてそう言って、ロスコに最後の決断を促したのでしょうか?

皆さまの感じたこの言葉の解釈、ケンの心情の解釈を、
聞かせていただけたら嬉しいです。


つづく
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by harupyonri | 2015-10-28 16:33 | 小栗旬 | Comments(0)