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王様の耳はロバの耳

残酷な * 第四幕−1

ヒロくん、ハトヤ隊員、そしてサブローと、
こう次々畳み掛けてこられると、

気持ちがざわついて、落ち着きません (^_^;)

ドラマ版は脚本がダメダメで納得できなかったんですが、
映画版は、予告だけで破壊力バツグン!?

だって、花沢類の声でしたよね、
「あげよっか、結婚式。」 (*^^*)

あのヴェルベット・ヴォイスは、ずるいです〜。

そして、この表情!
この眼を見るためだけにでも、映画館に通いつめそうです。 (^o^)

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舞台の記憶のつづきです。

第三幕のあと、ケンは一人で大きな絵をいくつか表に返し、
作りかけのキャンバスの木枠を床に置きます。

それから、季節と時間の経過を示すために、
棚に置いてあった長袖シャツを羽織ります。

この長袖シャツ、白地に薄い緑か青のストライプなんですが、
丈が長めで、旬くんのお尻まで隠れる長さで、

シンプルなのに、すっごくカッコイイんですね! (^o^)

スリムなのに肩幅はしっかりとあって、
足の長さが強調されて、

毎回、惚れ惚れと見ていました。 (*^^*)

旬くん、雑誌取材などでは、結構強烈な(?)
他の人では着こなせないような柄の衣装を着ますが、 (^_^;)

そんなものより、こういうシンプルなシャツ1枚で、
誰よりもカッコよくなれると思います。

さて、話がそれましたが・・

 * * *

ジャズを聞きながら、一人で木枠を作っているケン。
口笛を吹き、親指を鳴らして、いかにも現代の若者風。

(旬くん、ダンスステップだけはやめてね・・)と、
ヒヤヒヤ見ていたのは、内緒です (^_^;)

枠を水平にするため(?)木槌でコンコンと打つ時、
左側は左手で、右側に当て木を滑らせてからは右手で、

両手使いで木槌を使える器用さは、
さすが旬くんです。

でも、黙々と作業をする姿に笑顔はなく、
ロスコが入ってきても振り向かず、挨拶もしません。

しかし、ロスコが語気も荒く
「これは殺人だ!奴らは私を殺そうとしているんだ!」

と叫ぶと、さすがに驚いて立ち上がります。

自分の絵が展覧会でポップアートと並べられていたことに
怒りと悲嘆をぶちまけるロスコを見て、

(なんだ、そういうことか・・)みたいな表情で、
無言でまた仕事に戻ります。

すると、流れているのがジャズであることに気づいたロスコが、
「なんだ、この曲は!?」と怒ります。

家賃を払う者だけが曲を選ぶ権利がある、と言われて、
また無言でレコードをはずすケン。

反論しても無駄だとわかっているのでしょう、
かつての無邪気な若者の陽気さはありません。

「で?・・どうだったんですか、展覧会。」

そう尋ねる声も、ちょっと冷ややかです。
(公演前半は、親愛感が出ている日もありましたが。)

若い画家たちが私を殺そうとしている、と言いつのるロスコに、

「ジャスパー・ジョーンズが? フランク・ステラが?
・・・ アンディ・ウォーホルが??」

と畳み掛けます。
ぐっと黙りこんだロスコに、

「なんだか、年寄りみたいですよ。」
「私は年寄りだ。」
「それほどじゃありません。」
「今日は年寄りなんだ・・」

少なくとも、自分と同世代の画家たちは、
真剣であることの重要性をわかっていた、と言うロスコに、

ケンは背中を向けてしゃがみこんだまま、
きっぱりと言います。

「・・言い過ぎです。」
「何だって?」
「聞こえたでしょう?
 彼らが真剣ではないと言うんですか?」

反抗心を隠そうともしないケンに、驚くロスコ。

「奴らの作品を見てみろ」
「見ました」
「見たって言ったって、またいつもの美術学校生のような・・」
「見ました!」

ロスコの言葉を遮るケン。

「そこに何があった?」
「もういいです。」
「よくない。彼らの作品に、何が見えた?」
「今、です。今、この瞬間。・・そして少しの明日。」

そう言って、ケンは少しだけ、明るい表情をします。

けれどロスコは、それこそがポップアートの問題点なのだ、
とまくしたてます。

「彼らが描くのは、今、だけだ。
・・100年後にアンディ・ウォーホルが
 ブリューゲルとフェルメールの隣に並んでいると思うか!?」

「でも、今はマーク・ロスコの隣に並んでいる。」

残酷な言葉です。

それは商売優先の画商どもが悪いからだ、と言うロスコに、

「飽きませんか?毎日毎日、同じことを言って。
 あなたは野蛮人が門を叩いているのを知って、恐れているんだ。」

その言葉は、ロスコの怒りに火をつけます。

「あれもこれも、何でも、いいね!という今の奴らはどうだ?
 かわいい! 綺麗! いいね!・・全てがそれだ!
・・・
 言っとくが、何一つ良くない!!!」

全力で喚いて、ノシノシと舞台を歩きまわり、
嘆き、怒り、吠えるかのようなロスコ。

自らの絵に向き直り、

「この絵はどうだ?
 ・・当惑している、困っている、嘆いている、・・少しも良くない!

 この絵を見ろ!!
 これは扉、これは裂け目、これは開いた口、・・
 けれども永劫不変の何か、汚らしいが真実があるんだ!」

そういうようなことを叫ぶと、
絵に背を向けたまま木枠に向かっているケンの襟首をひっつかみ、
引きずり倒します (T_T)

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初期の頃は、その場に打ち倒すくらいでしたが、
以前も書いたように、

後半では旬くんを数mも引きずって、
旬くんは苦しそうにバタバタもがき、
Tシャツのエリもよれよれになるくらい激しくて、

特に、前楽は最長記録(!?)で、
木枠の2辺分(4m位?)を引きずっていました (T_T)

引きずられ、床に倒れたまま、しばらく動かないケン。
時としてシャツが背中までまくれ上がり、

きれいな腰が見えますが、 (*^^*)
そのまま身を固くしています。

旬くんの凄いところは、倒れていても演技していること!

そこまで激しいロスコの怒りに驚きもあっただろうに、
決してそれに負けていない。

ぐったりと倒れて力を抜いているのではなく、
起き上がって反撃する前の怒りとパワーをためている。

決して感情的に流されず、
今までずっと貯めこんできたであろうロスコへの批判を、

理論的に展開すべく、気持ちを落ち着けている。

第二幕で、うっかりREDと口を出して怒られて、
絵の具を投げつけられて床に倒れた時の、

オドオドとした頼りない姿とは、別人です!

そしてここから、いよいよ
ケンの激情がほとばしる後半戦です・・


つづく
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by harupyonri | 2015-10-21 09:44 | 小栗旬 | Comments(0)