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王様の耳はロバの耳

彫刻のような * 第三幕−1

とあるドラマのゲスト出演ロケを目撃した、
というツイがありましたね!

もしも本当なら嬉しいですが、
新しい役でケンの姿を忘れそうで、気が焦ります。

あの舞台の映像化は、やはりないのでしょうか?

記憶に残るケンの姿、ケンの声。
どうやったら消さずに取っておけるのでしょうか・・

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絵の具の鍋をかき回しながら、
誰かと電話で話しているケン。

自作の絵をロスコに見せられないことを、責められています。

相手は妹? それとも恋人?
うるさくせっつく相手に、

「あ〜もうっ! その言い方、まるであの人みたいだ!」
と怒りながら、

ロスコがやってきた音を聞いて声をひそめ、
「進展があったら報告するから。 祈ってて。」

と慌てて電話を切り、入ってきたロスコに、
ことさら明るい声で「お早うございます!」 (*^^*)

完成間近のレストランを見てきた、とご機嫌なロスコ。

それを見て、自作の絵を持ちだそうかどうしようか、
逡巡する様子がカワイイです。

ただ、このロスコの様子をうかがってためらう演技、
回によってはちょっとオーバーアクションで、

でもあまりに自然な演技だと客席後方からは見えないだろうし、
自然さとわかりやすさと、その匙加減が難しいですね〜。

結局、自分の絵のことは言い出せず、
まずはからめ手から(?)とばかり、

「読みました、ニーチェ。悲劇の誕生。言われたとおり。」
と唐突に言い出す高めの声が、またかわいいんですね。 (*^^*)

まずは本の感想を聞かせろ、と言われて、ただ一言、
「面白かった。」

さあ、感想言ったから早くポロックのことを教えてよ、
といわんばかりの現代っ子ぶり (^o^)

そんな答えじゃダメだ、とロスコにいなされて、
芸術談義に突入です。

知性の神、アポロンがロスコで、
情動の神、ディオニュソスがポロック、

そう簡単に分類したケンをたしなめて、
もっと深く考えろ、と誘導していくロスコは、もうすっかり良き師です。

問答をしながらロスコは自らの芸術論を確かめ、
ケンはそれを深く理解していく。

その間ずっと、キャンバスの布をぎゅ〜っと引っ張っては、
大きなホチキスで木枠に止めていくケン。

その動作がすっかり職人技で板についていて、
しかも力を込める時、前腕に浮き上がる筋がたくましい (*^^*)

やがてロスコはポロックのことを語りだします。

ポロックの交通事故は、緩慢な自殺だ、というロスコに
不満気なケン。

以前も書きましたが、この時、正面奥は真っ黒い壁なので、
ケンがその前に立つたびに、

白いTシャツで、シャープな横顔のスリムな旬くんが
背景から浮き上がるように美しく、

そのスタイルの良さ、顎のラインの美しさ、
ギリシャ彫刻か絵画の中の人物のようで、

本当に惚れ惚れしました〜 (*^^*) (*^^*)

やがて、レコードを選びながら
「私が自殺する時には、疑う余地のない自殺だ。」

と思わず口に出したロスコに、仕事の手を止め、
真剣な顔で近寄ります。

「私が自殺する時?」
「?」
「私が自殺する時、って言いましたか?」
「言ってない。」
「いえ、言いました。」
「聞き間違いだ。」

ロスコの生涯を知らなかった初回は、
普通のたとえ話として聞いていたこの会話ですが、

彼が本当に自殺したことを知った今は、
胸に重く残る言葉でした・・。

ポロックの人となりを話しながら作業は進み、
キャンバスを張り終えて、さあ立てよう、と無言で合図するロスコ。

もう、このあたりの作業の二人のあうんの呼吸が素晴らしく、
できあがったキャンバスを、

「どうですか?」と愛おしげに支えるケンがまた、
頼もしいです。

枠をなで、キャンバスの後ろに回って張り具合を確かめ、
ためつすがめつ、入念にチェックする二人。

その姿を見ているだけでも、
二人が芸術にかける思いの強さが伝わってきて、
心が暖かくなります。

ロスコがひとしきり、
インテリアとして絵画を買うような連中への不平を言った後で、

いよいよ、下塗りです!

つづく
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by harupyonri | 2015-10-13 00:33 | 小栗旬 | Comments(0)