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王様の耳はロバの耳

よるべなさ * 第二幕−2

昨日の続きです。

それはそうと、チャーハンの残りのご飯粒を
きれいな指で集めて食べてから、

見られなかったかと、そっと横を伺う旬くん、
ケンに似た可愛さがありますよね! (*^^*)

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「何が足りないんだ?」と問うひとりごとに、

自分に問われたかと勘違いして、
迂闊にも「RED」と言ってしまったケン。

それはロスコの逆鱗に触れ、
「お前に聞いてるんじゃないっ!!」

と、雷のような声で怒鳴りつけるロスコ。
この舞台で最初の緊迫の場面です。

この大事なシーンが、
日によって全く印象が違ってしまったのは、
観客の反応のせいでした。

それまでは、物を食べながら演説をぶつロスコや、
ケンとの気兼ねないやりとりに、
笑いがそこここで起きるように作られています。

けれど、ここは笑う場面じゃない。

少なくとも、
ケンかロスコの気持ちに入り込んで見ていたなら、

芸術や色に対するロスコの真剣さに圧倒され、
自分が怒られたかのように、ビクッとして、

息を飲む場面だと思うんです。

観客全員が息を飲み、劇場が静まり返ると、
あとはもう、ぐいぐいと二人の世界に入っていきます。

劇場全体が、ロスコのアトリエになるんです。

でも、3回に1回位はここでも大笑いが起きてしまう。

笑う人は、あくまで第三者として、
舞台の上のやり取りを面白く見ているんでしょう。

映画やTVを見ても、感情移入して泣ける人と、
あくまで作りものとして見て泣かない人がいるように、

どちらが正しい、ということではないのでしょうが、

少なくとも、この場面で空気が張り詰めた時は、
その後の二人の演技が、神がかっていました。

おそらく、旬くんと田中さんもまた、
観客に見られている、ということを忘れて、

ケンとロスコそのものになりきれるんだと思います。

まあ、こういう感じ方自体がロスコ世代なのかもしれませんが(^_^;)
他にも同じような感想のツイを散見しましたので、

私にとっては、その日の公演が神回になるか否かの、
大事なシーンでした・・。

さて、自分の犯した大失敗に気づいて、
まるで叱られる小学生のように膝をつき、うろたえるケン。

ロスコがブラシを手から落とし、
ああ、もう描いてくれないのだ、とわかった時の絶望。

「なんで口を出した!? お前は何者だ? 何を成し遂げた?
 何の権利があって、私と私の作品に口を出すんだ!!」

詰め寄るロスコに、
怯え、打ちひしがれたケンのその目が、哀しくて、

長身の旬くんが、とても小さく見えます。 (T_T)

この時のケンには、まだわかっていないのかもしれない。
なぜ、そこまで怒られるのか?

そこにロスコは畳み掛けます。
「REDとは何だ? カーマインか? マジェンタか?・・・」

次々と赤色の種類をあげ、挙句は
赤絵の具の粉をケンに投げつけるロスコ。

粉にまみれて、ケンのTシャツが赤く染まります。

ロスコに取ってREDとは一言で言い表せるような色ではなく、
どんな色を選ぶかに命をかけているのだろうから、
その怒りもよくわかるのですが、

でも、その憤怒を一身に浴びたケンのよるべ無さに、
母性本能をくすぐられますよね。 (*^^*)

バケツ(?)を蹴っ飛ばし、
板壁に殴りかかり、大荒れのロスコ。

日によってうまく蹴れないと、さらに荒れ狂い (^o^)
ここの暴れ具合で、その日の田中さんの調子がわかるような?

最後の方の回では、ケンを殴りそうな勢いで迫ってきて、
おもいっきり睨みつける迫力が凄かったです!

ひとしきり物に怒りをぶつけてから、
自分を落ち着かせるように息をつくロスコを見て、

そっと立ち上がり、バケツやブラシを片付け始めるケン。
そして、意を決したように言うんです。

「・・夜明けのREDです・・」

つづく
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Commented by マリ at 2015-10-10 06:27 x
カミママさん、おはようございます。
千秋楽の様子を教えて頂き、そこへモバイルでアップされた楽屋暖簾を見て感無量のところへ詳しい舞台メモ!本当に嬉しいです!!次のお仕事がわからない中、私もカミママさんのブログでしばらくケンに思いを馳せていたいと思います。
Commented by めぐ at 2015-10-14 18:17 x
カミママさん、こんにちは。
「RED」千秋楽のご報告、ありがとうございます。
ラストシーンの様子などを読んだだけで、ぐっときてしまい涙が出そうです。
そして、「コウノドリ」の出演が発表になりましたね。
突然の発表だったので驚きました。準レギュラーなので毎登場するとは限らないのかもしれませんが、とりあえず金曜日が楽しみです。
by harupyonri | 2015-10-09 11:10 | 小栗旬 | Comments(2)