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王様の耳はロバの耳

生きていけない

そう、二人はウロボロス。

その身体を切り離されたら、生きてはいけない、
運命共同体・・・

家族よりも、兄弟よりも、恋人よりも、
もっともっと深く、強く結ばれた、

誰にも分かちがたい存在。

・・ありがとう、イクオ、戻ってきてくれて。
タツヤのそばに、最期まで寄り添ってくれて・・

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最初は、結子先生への激しい愛情で突っ走るタツヤに、
イクオは引きずられているのかと思っていました。

だから、揺れて、迷って、
人間らしい普通の感情を見せて、

イクオにはまだ、未来があるのかと思ってた。

タツヤもそう思ったからこそ、突き放したはずだったのに・・

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逃走資金も、携帯も置いて
全て終わりにする覚悟で単身乗り込んだ時、

もうすでに荒ぶる憎しみも何もなく、
ただ真実を知りたいだけの、

タツヤの美しいこと!

そして・・

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(イクオ! なんで来たんだ)

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(バカだな、おまえ・・)

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「本当にいいんだな?」

泣きそうな目でそう聞くタツヤは、
この時すでに、もう、報われていたのかもしれません。

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「親じゃなくてもいい、たった一人でもいいから、
 寄り添ってくれる誰かがいてくれることの意味を・・」

教えてくれたのは、愛する結子先生。

そして、最期のときに、
その願いを叶えてくれたのは、イクオ。

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もうね、タッチャンが撃たれてからの彼は、
いくら総監に反撃の意志がないとはいえ、

タツヤのことしか目に入っていない。

その顔をガシッと抱き寄せるタツヤも、
もう、二人のことしか考えていない。

「帰ろう、僕らの家に・・」

そう言ったとき、イクオはすでに死を決意していただろうし、
タツヤにも、それがわかっていたと思います。

そして、運命を共にした友に看取られて、
懐かしい我が家に向かいながら、

最期に愛する人の名を呼んで終われるなんて、
どんなに幸せだったことか。

私のせめてもの希望だった、
安らかな死に顔を見せてくれて、

本当にありがとう・・

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私も公式ツイを見て初めて、
「メリー・バッドエンド」という言葉を知りました。

二人にとって、
親に捨てられた時点で、
もうこの哀しい運命の道は始まっていた。

「僕等は、これが正義だなんて思ってない」

けれど、この道を行くしかなかった。

正義ではなくても、
結子先生に怒られるようなことをしてきても、

最期には真実を知ることができて、
夢の中で「間違えなくて、偉かったよ」と言ってもらえて、

思いを叶えて、報われて、
寄り添って生を終わらせることができた。

傍から見たら、事件に翻弄されて
不幸な結末を選んでしまった二人なのかもしれませんが、

「清濁合わせ飲んで」生きながらえている人々のどれほどが、
これほど満足して死んで行けるでしょうか?

死を美化することに抵抗がないわけではないですが、

最期の銃声を鳴らさなかったことも、
死体を映さなかったことも、
慟哭を無音にしたことも、

演出が秀逸で、感動しました・・。

長編の原作をテンポ良くうまくまとめた脚本、
原作のエログロな部分をカットした、女性Pらしい采配、

すべてのキャストがそのキャラクターを本気で生きて、
誰一人として手を抜かなかった、

そのすべてが、
見る者を引きずり込む熱意となって押し寄せてきて、

こんなにも余韻の残る、
記録よりも記憶に残る、素晴らしい作品に仕上げてくれて、

本当に感謝しています・・

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イクオとタツヤが完全に心の中に住んでしまっていて、
二人を失った世界で生きていくことがつらいです。

美月は前へと歩き出したけれど、
まだ私は立ち尽くしています。

だからまだ、
「タツヤを演じている旬くん」、という目で感想が書けません。

見るたびに、顔が腫れるほど号泣してしまうので、
なかなかリピもできませんが、

もうしばらくは、ナマセファンを聴きながら、
二人が散ったあの海を、見つめていたいと思います・・


* 写真のいくつかは、ネット上から拝借しました。
 どうかお許し下さいませ・・
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by harupyonri | 2015-03-30 15:41 | 小栗旬 | Comments(0)