2013年 04月 05日
夢物語 * 60秒編
* * *
ーー3年ぶりに、ここに来た。
湖のほとりのこの別荘に親戚で集まって、
子供の頃はよく遊んだっけ。
母さんたちは、伯父さんたちと一緒にボート遊びに出かけたみたいだ。
残ったのは僕一人かと思っていたら、
従妹(いとこ)が一人、ベランダから湖を見ていた。
一人で飲もうと思っていたけれど、
グラスをもう一つ、手に取った。
ーーそういえば、希子ちゃんも、
二十歳になったんだな。
急に大人びた背中を見せる彼女に、
黙ってウイスキーのロックを差し出す。
湖を渡ってくる夕暮れの風が、
少しほてった肌にここちいい。
・・10代の頃、ずっと憧れて過ごしたあの女性(ひと)が、
結婚したのは去年だった。
その時はさすがに落ち込んで、
ずいぶん乱暴な飲み方をしたけれど、
昨日、ご主人の赴任先の海外に旅立ったと聞いても、
もう、あの時ほどには胸が痛まない。
それでも何だか、ボートではしゃぐ気にはなれなくて、
ここでグラスを手にしたのだ。
カリャン、と氷の音がした。
ーー旬ちゃん、やっぱり誰か他のひとのこと、考えてる。
ちょっとすねた表情でグラスを見つめていた希子が、
指で氷をつついたのだ。
6歳年上の従兄は、子供の頃は楽しい遊び相手だったのに、
ある時急に、遠くなってしまった。
あの時、私はまだ13歳で、旬ちゃんは大学に入ったばかり。
一年ぶりに、夏の別荘で会ったとき、
シャツを脱いで日を浴びるその胸が急に男っぽく見えて、
妙にドキッとしたのを覚えてる。
それからは、私は受験、旬ちゃんは就職・・
この別荘で会うのも、久しぶり。
ーー私だってお酒、飲めるのよ。
人並みに、恋だってしたわ・・。
ようやく振り向いた旬ちゃんが、
黙ってこちらを見ている。
ウイスキーベースのカクテルじゃなく、
ロックで飲むのは初めてだけど、
そっと一口、ふくんでみる。
思わず、もれるため息。
「・・おいしいね。」
それは背伸びではなく、
心から出た言葉。
ちらっと見つめると、
ちょっとほっとしたように微笑んで、
また旬ちゃんは、湖の遠くに眼差しを向けてしまう。
ーーそろそろ僕も、
大人にならなきゃな。
あの人の幸せを心から祝福してあげられて、
そして、ほころびかけている花の可憐さに気づけるような。
湖の上の広々とした空が、
初夏の眩しさから、優しい夕暮れ色に変わろうとしている。
ここで無邪気に遊んだ子供の頃を思い出す。
兄妹みたいに過ごした夏の日。
なんだか、すごく変わってしまったようで、
それでいて、すぐに昔に戻れそうな。
思い出を、共有した人。
これからの思い出を、創っていくひと?
今はまだ、それはわからない。
ただ、この静かな夕暮れ時を、
一番ここちよく、過ごしていられる。
まるで、夢のように・・。
* * *
というわけで、
お目汚ししてしまい、申し訳ありません。 (^_^;)
ネプリーグも、リチプアも、
どこから書いていいかわからないほど大満足だったんですが、
その上、このサントリーの波状攻撃、
もう、ほとんど壊滅寸前です! (>_<)
CMを見ても、サイドムービーを見ても、
何だかものすごくたくさんの物語が生まれそうで、虜になっています。
私には、この二人がなんだかまだ恋人同士には見えなくて、
最初は、先輩後輩かな・・、と思っていたのですが、
でも、ものすごく気心の知れているような雰囲気があって、
旬くんが彼女を見つめる目には、
お兄さん的な優しさがあるような気がして、
そのくせ、ひょっとしたら恋愛が始まりそうな危うさがあって、
こんな夢物語にしてみました。
皆様には、この二人の関係、どう見えましたか??
ムービー編からは、また別の物語も夢見れそうなので、
おいやでなければ、またおつきあいくださいませ〜 (^^)/
旬くん映像の見過ぎです。
ずーっと楽しみにしていたリチプアSP、ネプリーグ、男気ジャンケンも終わってしまって、放心…キュンキュン冷めやらない所に、このウィスキーのCM!この旬くんの色気は…やばい。
今までで1番いい、笑
このままカッコいい役をもっともっと見たいです!カッパより…アフロより…。
このCM、カミママさんの記事を読んで、見る回数が少し収まりそうで、少しほっとしています。この二人どういう関係?それってなんだろ?この目線の意味は?この後どうなる?答えが見つからなくて、何度も見入ってしまって、家事が進みません、笑
いとこか〜確かに!
距離感がそんな感じもします。
私も CMを見た時、いとこ同士では?と思ったんですが、こんなに素敵な物語は思いつきませんでした。流石です!!
本を読みながらチラチラとこちらに向けられる目線が可愛らしくて、これから始まるかもしれない恋の予感を感じました。
それにしても 旬君こんなに素敵な男性になってしまってどうしましょう(倒れそうです)
でもあんまり早く大人の男性にならないで、若さを生かしたお仕事もどんどんやってくださいね~。
ドラマからいきつく間もなくこれはもう犯罪のような作品です。
ほんだしのように次々とぶちこんできますね。
ひょっとして「止まらないよ母さん」はこの一連の放出のことを言っている気がしてきました(笑)
毎日心「開いて」全開で臨みたいと思います。