2012年 11月 24日
あっちぃ! * アドリブ−3
思えば今年は、「キツツキ」「荒川」「宇宙兄弟」「リチプア」「踊る」・・
途切れることなく露出が続いて、幸せだったんですね〜。
中国映画が延期にならなかったとしても、
この期間は日本に不在で「日照り状態」だったのかもしれませんが、
日本にいるのに公でのニュースが少ないのは、つらいです。 (T_T)
早く何か、発表してくれないかな〜??
・・そんな苦しさを紛らわすのは、
やはり、この人しかいないわけで・・
久しぶりに「アドリブ探し」シリーズ、
リチプア・第二話編です。 (^o^)
そういえば徹のベッドルームって、あるんでしょうか?
机一つ決められないんだから、無理そうですよね。 (^_^;)
ソファーで目覚めて、掃除するルンバに向かって
「おはよ。」と言うシーンは脚本にはなく、
もしかしたら、ルンバ自体、
旬くんがお気に入りなので連れてきたのかも!? (^o^)
クローゼットのシーンでは、
ーー鼻歌まじりに着替えている日向徹
と書かれていますが、
鼻歌ではなくアクビまじりになっていて、ホッとしたような・・。
だって、先日のラジオドラマ第三話ラスト、
主人公の鼻歌の音程に、ハラハラしてしまいましたよね〜。 (^_^;)
つい先日出た、「リチプア」分析のコラムを読まれた方も多いと思いますが、
「これは、日向をめぐる真琴と朝比奈の三角関係の物語」という評、
ズバリ、そうだったな〜、と今さらながら思います。
なぜ「澤木千尋」を選んだのか、徹に問いただす朝比奈に、
ーー徹、一瞬動揺するが、すぐに立て直し、
「あの宿題女たちは似たもの同士で・・」
ーー朝比奈、徹は隠すんだな、と思いつつ、
「じゃあ、呼ぶぞ。」
ここらへんからもう、
「新しい女性の存在を気にするイマカノ」的な朝比奈さんでしたよね。 (^o^)
バリッとしたスーツに着替えて、徹が山上さんに言うセリフは、
「あれ? 君はそんな格好でいいのか?」と書かれていたのに、
「君はそんな、くたびれた格好でいいの?」
と、一言余計なアドリブが入るのは、やっぱりド・Sならでは。 (^o^)
千尋を見つけて、わざと大げさに
「うわぁお! 澤木さん!」と叫ぶのもアドリブで、
元々はただ、「ああ、澤木さん、・・」と丁寧に扱うという場面でした。
そのあとの、怒る取締役たちを見送りながら、
ガラス扉に顔を押しつけて、ブーッと頬をふくらます徹は、
どうみても、リハの時の旬くんのおふざけを
監督が採用した、っていう感じ!? (^o^)
それにしても、脚本からカットされた場面を見ると、
結構最初から、千尋はなかなか気の強い所を見せていて、
のちのちの怖い物知らずでタフな一面をうかがわせていたのですが、
敢えてそういう部分はカットして、
オドオドしているけれど、徹に憧れている風に描いてくれたのは、
監督さんに感謝です。
やはり、キラキラした瞳で徹を見つめる千尋がいたからこそ、
私たちも、憧れから恋へと変わる気持ちに感情移入できたわけだし、
さとみちゃん、本当に上手だったな〜、と思います!
変なバイクにまたがって室内をウロウロしながら、
「また宿題要求か。・・
しかし、君にできることってなんだ?」
とイヤミを言い放つ徹。
顔つきまで憎たらしい! (^o^)
でも、実はこのセリフが、最後の「君」呼びなんですよね。
それが「おまえ」呼びに変わったのは、なぜなのか??
その間にあった出来事は、
「これで新しい靴を買え。」と出した万札に、千尋が涙を落として、
「お金があると、人は変わるんですねっ!」
と言い捨てていったこと。
禅寺で徹が、そのお札をじっと見て考え込んでいるシーンと、
「私にとっては大事な靴だったんです!」という
千尋の泣き顔を思い出しているインサートは脚本には無く、
この出来事が、徹にとって大事だったことがわかります。
今まで、どんなにたくさんの人を傷つけても(?)、
気づきもしなかったであろう日向徹が、
なぜ、彼女を傷つけたことには動揺するのか。
それはやはり、母と同じ名前の女性を傷つけたから・・でしょうか? (*^_^*)
それとも、カリスマ社長の徹に物怖じせずに
「お金はいいですっ! さようなら!」と言い捨てたタフな女の子は、
初めてだったのかな??
総務省でのプレゼンをうまくこなした千尋、
(これで良かったですか?)という目で、憧れをこめて徹を見ていて、
すごくかわいかったのですが、
脚本では、
ーー千尋は、どうだ、と言う顔、鼻息。
と書かれていたんですね。 (^o^)
ここはやはり、ドヤ顔では恋愛には発展しないので、
思わず見つめてしまう千尋と、いぶかしげな徹で良かったです。 (*^_^*)
その後のレストランのシーンでも、
耀子さんに向かって、オムライスを「うまいよ」という徹を、
遠くからそっと見つめる千尋・・
というシーンも追加されたものだったので、
とにかく、徹の横暴な物言いに反発しながらも、
どうしようもなく惹かれていく千尋に、そうそう・・って共感できました!
そしてそのレストランのシーン、
徹が右肘をつきながら食べるお行儀の悪いシーンですが、
最後の10話で実の母親が、
徹の食べ方のお行儀の悪さを(相変わらずだわ)って言うシーンが、
本当は脚本にあったんですよね。
この時点で、その設定まで脚本が書けていたのならすごいことですし、
もしかしたら、「常識外れの日向」を演じるために旬くんがわざとやったことを、
後の脚本に取り入れたりしたのかもしれませんね。
徹夜で仕事をする徹を見て、「すごいな・・」って思った千尋が、
そっとコーヒーを持って行くシーン。
驚いて、「いたのか。」という徹に、
脚本では千尋が「いました!」って答えているんですが、
ここも、ただ黙って去っていくように変わっていて、
それが、千尋のかわいらしさと、徹の心に残る余韻を生んでいます。
(なんでわざわざコーヒー持ってきたんだろう?)と、
いぶかしげに千尋の後ろ姿をチラっと見る徹はアドリブで、
きっとこれまで、こわ〜い社長さんにコーヒーを届けようという、
勇気ある女性社員はいなかったんでしょうね! (^o^)
飲みたいときに、下のオフィスのドリンクコーナーに降りるのが常だったのに、
勉強を頑張っている息子に夜食を届ける母親のような(?)
千尋の母性が、徹の心に何か響いたに違いありません。
とまどいながらも、素直にコーヒーを口にして、
「あっちぃ!」と言うところまで、きっとアドリブだったと思います。
第二話までの段階では、傍若無人な一面が目立つ徹の、
根っこにある無垢さが垣間見れて、このシーン、良かったです。 (*^_^*)
無能な宿題女だ、とバカにしていたのに、
自分を救ってくれたり、泣いて怒ったり、
かと思えば、暖かくコーヒーを届けてくれたり・・
なんだか、わけがわからないけれど
今まで出会ったことのないタイプの女の子。
けれど、学生であることがばれて総務省には出入り禁止になり、
しかも千尋が最終面接を棒に振ったと聞かされて、
「感情に流されて悪い結果を生んだいい例だ。」
と言い捨てながらも、
なぜかイライラとキーボードをたたく徹。
朝比奈の揺れる気持ちも、
いつかまとめてたどってみたいのですが、
ここではたった一文字のセリフの変更が、
大きな意味を持っていたような気がします。
千尋が総務省に通い詰めていたことを、徹に伝える朝比奈。
「あいつらしいな。
努力と根性で全てがうまく行くと思ってる。」という徹に、
脚本では、
「努力と根性しか能が無い人間は、そうするしかないさ。」
と、他人事のように言っているのですが、
本編では、
「努力と・・(略)、そうするしか、ないのさ。」
と、「の」の一文字が入っているんですね。
この言葉で、
朝比奈も「努力と根性」の側の人間なのだと、
少なくとも、そういう人間の気持ちがわかる立場なのだとわかります。
そして、そういう人間の気持ちがわからない徹に、
少し哀しさを抱いている、っていうことも伝わってきます。
こんな小さなことの積み重ねが、
今まで徹とうまくやってきた朝比奈の、心のバランスを、
やがてはあんなにも、壊してしまうなんて。 (T_T)
そして、謝ることの照れくささに思わず怒ってしまう徹、
初めて千尋を、「おまえ」呼び。 (^o^)
「おまえは、バカだ!」
でもそれはもう、
千尋が通りすがりの一時的な駒ではなく、
徹の心の中に入り込んでしまった、
気になって、捨て去れない存在になったっていうことですよね!
そして一般視聴者の皆様も、
それまで暴君ぶりが鼻についた(?)日向徹の、
「怒りながら謝る」という、このシーンのキュートさにやられて、 (*^_^*)
眼が離せなくなったんじゃあないでしょうか?
ちなみに、このあと帰るときに学生たちに囲まれて、
「うるせー、ついてくんな。 やだよ。」とつっぱねるところも、
アドリブでしたね。 (^o^)
圧倒的に上から目線だった徹と、 ↑
千尋(今回は、敢えて千尋呼びとしました)との関係が、
ワンコロ日向と、肝っ玉真琴に変わるまで、 ↓
まだまだ紆余曲折がありますが、 (^o^)
こんな寂しい夜長は、
根掘り葉掘りお話をたどってみると、また新しい発見があります。
日向徹も、夏井真琴も、
朝比奈も、耀子さんも、会社のみんなも、
今もまるでそこに生きているかのように、姿が目に浮かびます。
ああ、本当にSPか続編が決まればいいのに!!
原作ありの学園物とは違って、オリジナルは脚本書くのも大変でしょうが、
あきらめずに声を届け続ければ、
いつかは実現するかも!?
ちょっと気が早いけど、
どうかサンタさん、是非是非、お願いしま〜す!! (^^)/