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王様の耳はロバの耳

クラシック育ち 

とうとう、終わってしまいました・・

最後の方は、「青山に通勤してるんかい!?」っていうほど
のめりこんでしまった私ですが、 (^_^;)

今はまだ、
心配していた虚脱感もなくサントラを聴き続け、

心の中にまざまざと浮かび上がる一場面一場面に、
胸を熱くしています。

次々と変化し、みるみる進化していくという意味で、
本当に、本当に素晴らしい公演でした!

本来なら、まずはその感激からお伝えしなければいけないんですが、
あえて、つらい2ヶ月間の愚痴(?)から書かせていただけるでしょうか・・?

あくまで「捨之介LOVE」目線で、個人的な嗜好で書いてますので、
不愉快に感じられる方もあるかと思います。

大楽にかけて完成して行った捨の、
素晴らしい思い出を汚したくない方は、どうぞスルーしていただいて、

私のモヤモヤを叱り飛ばして下さる方がいらしたら、
どうぞ覗いてみてくださいませ・・ <(_ _)>

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正直言って、この劇団の他の舞台にまた出て欲しいかというと、
悩んでしまいます。

それほど、劇団ファンの一部からの叩きがつらい2ヶ月でした。 (T_T)

私は、音楽のことも詳しくはないので、おこがましい感想ですが、
舞台の旬くんは、「クラシック育ち」だと思うんです。

蜷川さんのシェイクスピアで見いだされ、花開いた旬くん。
おそらくは、白井さんの「偶然の音楽」もその系統だったかと思います。

というのは、クラシックはあくまで楽譜通りに
完璧に演じてこその音楽。

それでも、同じ楽譜なのに、
指揮者によって、演奏者によって、出来が全く変わってくるのが素晴らしい。

でも、勝手に音符を変えてしまうことはないですよね?

それに比べると、「オレンジ」とか「髑髏」は、
自由な間奏やアレンジが入る、ロックかポップス。

もともと、土俵が違うと思うんです。
それなのに、今回、劇団ファンの一部の人たちが、旬くんを

「蜷川舞台で変なクセがついている」とか、
「2年前にオファーされたのに、なぜ2年間びっちり殺陣の稽古しなかったのか」とか、

まるで、この劇団の形式だけが至上で、
他の仕事を全て捨てて準備しなければいけないかのような、

上から目線の批判を繰り広げるのが、
本当に悔しく、つらかった。 (T_T)

もちろん、クラシックの方が崇高だとか言うつもりは毛頭ありません。
違うジャンルなんだから、個々の好みの問題のはず。

クラシックとロックを比較して優劣つけること自体が無意味で、
お互いの違った良さを、尊重すべきだと思うんです。

TVでたとえたら、ドキュメンタリーが好きか、お笑いが好きか、という違い。

お笑い番組をあまり見ない私個人でいえば、
今でも、旬くんの舞台で一番好きなのは「カリギュラ」です。

あの、息をすることさえはばかられるほどの緊張感。
難解で哲学的な長台詞を、よどみなく吐き出すことのできる完璧さ。

ひとたび幕が開けばそこはローマ帝国で、
そこに現実の役者の素が見えるような隙はない。

アドリブや内輪ネタで笑いを取りにいくことなど、あり得ない。

そういう作品で、完璧にカイユスになりきって生きた小栗旬という役者にこそ、
私は尊敬と畏怖と、絶大なる評価を感じるんです。

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そういう意味で、
実は「オレンジ」も、開幕直後の方が好きでした。

最初はおふざけがなくて、緊張感のある舞台だった。

それが、大楽に見た時には、むろさんのアドリブがしつこすぎて、
メインストーリーの緊迫感を中断させていたし、

ドクターのアドリブに、緑子さんが吹き出してしまって、
素の役者さんが見えてしまった。

当時も、そういうのこそ面白いと言って、
「オレンジの舞台も進化した」と喜んでいる感想も多かったですが、

私の趣味には合わないなぁ〜、と思っていました。

もちろん、アドリブの一つや二つはあっていいんですが、
あくまでやりすぎず、現実や素が見えない範囲で遊んで欲しいんです。

脇役はあくまで脇、
主役が同時に出ている時には、その空気を壊さないで欲しい。

・・って、頭の固い老婆の世迷い言なんで、お許し下さいね。 (^_^;)

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で、今回の劇団は初めて見たんですが、
普段はもっと、歌に踊りにお笑いありの作品なんですよね?

劇場で、劇団ファンらしい方たちの声が聞こえたんですが、

「シリアスな面もあるのに、笑いも取れる、そのギャップが面白いんだから、
 今回の捨は物足りないんだよね・・」

きっと、その通りなんです。
古田さんなら、そういうことできるに違いないですから。

そして、今回で言えば天が見事にそれをやっていて、
劇団ファンも大満足だったようですよね。

蘭にさえ、「殺陣は素晴らしいけれど、アドリブも言って欲しかった」という
感想があったくらいですから、

やはりこの劇団では、
華があるだけではダメ、美しいだけではダメ・・なんだと思います。

旬くんだって、コメディタッチの演技も出来ると思いますが、
でもやはり、根っからの「お笑い路線」ではないので、

どこか、借りてきたネコのような、
居心地の悪さを感じてしまうのは私だけ??

私の勝手な好みでいえば、
天魔王だって、旬くんが演じたら、

お笑いパートのない、冷酷凶悪なダースベイダーになって、
それはそれで、凄みがあったんじゃないか、と。

現に、旧作ファンの中にも、

「今回の天は小物に演出されたので、
 巨悪をやっと倒した、という爽快感がなかった」という感想があって、

すごく納得した覚えがあります。

(誤解ないように、今回の森山くんの天は、
 彼にしか出来ないキャラで、完璧だったと思いますが。)

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そんなわけで、
生い立ち(家庭)的にも、舞台経験からしても、

「クラシック育ち」で、「正当派の王子様こそ似合う」旬くんにとって、

本当に、今回の舞台は畑が違って、
ものすごく、苦労したんじゃないかと思います。

ただもちろん、そんなことは百も承知で、
新しい世界への挑戦を引き受けたわけだし、

引き受けたからには、体調が悪かろうと、左利きのハンデがあろうと、
主役として結果を出さなければいけないわけで、

見てはいませんが、大阪〜東京前半までは、
旬くん自身も不本意な出来だったのではないでしょうか。

東京前半では、カテコの度に神妙に頭を下げて、
「ありがとうございました、ありがとうございました」
と、つぶやいていた旬くん。

後半からようやく、袖で手を振ってくれるようになり、
終盤でやっと、やりきった満足感のある晴れ晴れとした笑顔を見せてくれた。

ただ、その試練の中から、旬くんが得た物は計り知れないはずで、
これがまた、今後の演技に活かされて、

ますます幅広い役をこなす糧になったことは、
間違いないですよね! (^_^)v

延々と世迷い言を吐いてしまい、
2ヶ月間の鬱憤が少し楽になりましたが・・

今回の劇団を以前から見ていたファンの方がいらしたら、
旬くんは、やはりこの劇団の作風にはなじまないのか、
感想を聞かせていただきたいです・・。

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・・あれこれ書きましたが、劇団ファンの評価はどうであれ、
私にとっての捨は、本当に、本当に魅力的な男になってくれました。

今までの舞台は、せいぜい3〜4回見たら満足していたのですが、
今回は・・大きな声では言えませんが、「岳」を超えてしまいました。 (>_<)

私の登城は前楽が最後だったのですが、
こちらに遊びに来て下さる皆様もたくさん行かれていたようで、

あの、完璧な舞台を胸に刻み込めたこと、
本当に幸せでしたよね!!

そして、最後の捨之介を生きた大楽の旬くん、やはり素晴らしかったようで、
その捨様を拝めた皆様からのコメントも、是非お待ちしています。

次からは、
物語をたどりながら、感想書かせてくださいませ〜 (^^)/
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Commented at 2011-10-11 19:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by komomo at 2011-10-11 19:31 x
何度、読みながらうなずいたでしょう(笑)こんなに劇団ファンからたたかれるとは予想外で本人が一番つらかったでしょうがファンもつらかったですよね。大阪公演では何度もっともっと!と思ったことか。新感線の舞台は誘われるままに三回みたことがあります。笑いが下ネタすぎて何度ひいてしまったか。でも一度はでてほしかったので今回で満足です。ワタシはもちろん捨サマも好きですがアレックスが忘れられません。
Commented by yumerui at 2011-10-12 01:12
こんばんは!
書いてたら長文になってしまったので分割コメします(^_^;)

クラシック育ち・・
以前蜷川さんの、小栗は飼い犬・竜也は野良犬論がありましたね。
それを思い出しました(笑)

私は小栗君本人やまわりのスタッフが彼の魅力に気が付いてないのかな・・ってボンビーの頃から感じていました。というと、おこがましいですし、もちろん類・林キャラがハマっているのは皆が承知している所なのですが、私が言いたいのは素の本人を知っている人ほど、素の本人の魅力を作品で開花させたがってるのでは?という思いなんです。
たしかに茶目っ気たっぷりで明るくで末っ子気質全開の彼ですが、その素の魅力ってそのまま仕事に反映できるものなのでしょうか???
私はそこがすごく疑問なんです。
素で気がきいた事をおもしろおかしく言えても、それが演技で活かせるとは限らないですよね。
なので、アドリブやギャグセンスを必要とする作品は私の中では評価順位が低いです(^_^;) 
つまり、私もカリギュラのように、見ている方も心が壊れそうなヒリヒリするような緊張感と刹那が交錯するガラスのように繊細な舞台に彼の魅力を感じます。
Commented by yumerui at 2011-10-12 01:16
つづきです

そして・・・
劇団ファンからの辛辣な意見も多少耳にしました(^_^;)

私はあの劇団の他の演目は見た事がないので、なにをあんなに憤っているのかが未だに良く解りませんね。
知らぬが仏、な状況なのかもしれませんが(^_^;)
あの方達は多分どんな客演でも、いろいろと言いたい事はあるのだと思います。それに体調不良などいろんな状況が重なったのも不運でした。
でもあそこで小栗君が若き古田さんになる必要な無いのです。
小栗君にしかできない捨を演じる事に意義があります。それを合わないと言うのはキャステイングした人に言うべき事だと思います。
逆にあの環境であの色に染まりきらなかったのはスゴイことかもしれません。勝地君のように器用に染まり立ち回るのも才能ですが、やっぱり小栗君の魅力は、なんというか、素材感が違うというか別物というか・・・
私は今回の捨は好きでした。でもこの劇団に参加するのはもっともっと先の方がいいかな・・・って思ってます(笑)
長文すみませんでした(^_^;)


最後に
今だけHNが変わってしまいましたが
旧oguriikunaです(^_^;)

Commented by yumerui at 2011-10-12 01:27
再度すみません

旧oguriikunaです(誤)

旧ogurikumaです(正)
Commented at 2011-10-12 06:38 x
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Commented by ゆま at 2011-10-12 11:28 x
本当に深く考えていらっしゃって、kamimamaさんの愛にほっこりしました。
私は大阪前半しか観れていないし、正直なところ捨之介を目で追うのに精一杯だったので、細かいことは何にも言えません。でも、初見で捨之介が大好きになりました。小栗くん、大変だったと思います・・・いのうえ歌舞伎仕様を体に染み込ませるのは。今回課せられたキャラもとても難しいものでしたよね。納得のいく捨之介が演じられたようで、本当によかった。
今年は「オレンジ」と新感線、どちらも超エンタメな舞台が続きましたが、じっくりヒタヒタと伝わるクラシックな舞台も生で観てみたい!そうすれば、kamimamaさんのおっしゃることが実感できるかもしれないです。
いいふうに捉えれば、様々なジャンルの方々が「小栗旬」に魅力を感じて、一緒に仕事をしてみたいと求めてくれているのは事実です。そこには嫉妬や羨みももちろんあるでしょう。表には見えてこない沢山の壁を乗り越えて、素敵なお芝居を魅せてくれる小栗くんにますます惚れてしまったのは私だけではないと思います。
「岳」を超えた観劇回数で感じられた感想を楽しみにしています。きっと今でも、白い着流し姿が頭の中をチラチラしていますよね♪
Commented at 2011-10-12 13:34 x
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Commented at 2011-10-12 13:35 x
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Commented at 2011-10-12 13:37 x
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Commented at 2011-10-12 13:38 x
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Commented by らりるれろん at 2011-10-12 15:42 x
チケットとってはいたものの、なかなか上京できず、やっと観てきました。8日ソワレと9日。
みなさま絶賛の9日にみることができてよかったです。
感想等は読まないように・・2ヶ月も我慢するのは
大変でしたけど、白紙の状態でかえってよかったかもしれません。
大千秋楽の当日券の抽選に並びましたが、撃沈でした~
でも、2011年は旬君の舞台を二つも見ることができて、ほんとに幸せだ~と。
2回しか見れなかったので、細かいことなど記憶になく・・でも映像化があるのでちょっと安心したりしてます。しばらく戯曲本で脳内上映会で楽しみたいと思っています。
太一君・・・東京公演中に20歳のお誕生日だったそうですが、うちの長女と同級生なのね!
彼の殺陣はほんと美しかったです。
旬君の殺陣は手足の長さが生旬君ならではの殺陣だなと思ってみてました。
着流しほんと素敵でした。
そして初見のときのサイド席では気付かなかったんですが、ほんとに、この舞台の傾斜ってすごいんですね~~
ぞうりが脱げちゃうんじゃ??なんていらぬ心配しちゃったり・・・・とりとめなくすいません。
Commented at 2011-10-12 18:22 x
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Commented at 2011-10-13 01:31 x
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Commented at 2011-10-13 09:40 x
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Commented by マコロン at 2011-10-13 11:53 x
ネット上で堂々と語れるカミママさん、スゴイです。

新感線ファンから叩かれて、天蘭だけがもてはやされるのを、繊細な心をもつ旬くんがどう乗り越えたんでしょう。
でも、楽日が近づくにつれ、捨の負の評価はなくなり、髑髏自体を大絶賛する声が強まりましたよね!
見事にオリジナル捨之介を開花させ、旬くんも嬉しそうでホント良かったです。

旬くんはもしかしたらコメディもできる俳優への脱皮(?)を望んでいるかもしれませんが、私もへんに笑いを取りに行ったり、そのことで悩んで欲しくありません。
旬くんは稀に見る「真の王子」ができる俳優だから。(ムロさんには絶対できない!)

古田さんを目指してほしくはないです。
堤さん、唐沢さんは路線近いでしょうか?
仕事の選び方は、ハセヒロさん上手いと思います。

小さい事務所ながら、ここまで上り詰めた旬くんは、
業界の誰もが認めるオーラと華があります。
ホント、妬み嫉みや嫌がらせも多いはずですが、負けずに更に板の上で輝いて欲しいです。
クラッシック、ここにも一票です。
今後のお仕事、気になりますね。
次の藤原君が新感線でどう演ずるかも興味あります。
Commented at 2011-10-13 11:55 x
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Commented by カミングアウトできないママ at 2011-10-13 19:01 x
*コメ非公開変更希望さん、申し訳ないのですがこちらでは操作できないんです。そちらで設定したPWを入れて削除していただくしかありませんが、この場末のブログをのぞいてくださる旬友さん達なら共感できる内容ですし、特に問題はないと思うので、このまま残していただければ嬉しいです!
Commented at 2011-10-13 21:20 x
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Commented at 2011-10-14 02:23 x
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Commented at 2011-10-14 02:25 x
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Commented at 2011-10-14 08:39 x
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Commented by 春の小川 at 2011-10-18 08:11 x
カミママさんの小栗さんへの深い愛はすばらしいですね。たくさん思うところがあるようですが、それだけ楽しんで通われたのは幸せだったと思います。私は2回だけで終わりましたので、そこまで詳細に感想がでません(笑)
by harupyonri | 2011-10-11 17:05 | 小栗旬 | Comments(23)