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王様の耳はロバの耳

またおいでよ。

もう、ダメですね。
すでに3回(たった?)、三歩に会いに行ってます。 (^_^;)

類とか、奏ちゃんとか、
都会的な雰囲気の役がストライクだったはずなのに、

なぜかわからないけれど、
あの三歩に、心がぐいぐい引き寄せられて、行ってしまうんです。

アレックスくんに会うには熾烈なチケット争奪戦がありましたし、
ドリトルは厳しすぎて、会いに行ってもはじかれそうで・・(>_<)

ここ最近の役の中では、
「どっぷりクレバスにはまった」感じの、ど・ストライク!! (^o^)


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先週のレディースデー、30分前に着いたのにもうほぼ満員で、
久々に前から2列目という苦しい席で見ましたが、

終わってから聞こえてきたこんな声が、
私の気持ちを代弁してくれてるような??

それは、70代かと見えるような白髪の老夫婦だったのですが、
かわいいおばあちゃまが、何度も

「良かったね、良かったねぇ・・、強くって、優しくて。」

そうなんです!!

三歩なら、受け入れてくれる。
「またおいでよ。」って笑ってくれる。

ピンチには必ず駆けつけてくれて、
強くて、たくましくて、頼りがいがあって、

強い絆で結ばれた仲間がいるけれど、
でも、独りでいることも愛していて、

・・あれ、なんだか、
「ピンチの時の花沢類」みたい!? (*^_^*)

でも、類と決定的に違うのは、
どんな人にも底抜けに優しい、ってこと!


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クレーマーだらけの都会で生きていると、
三歩のおおらかさに、どんなに救われることか・・。

雪山の壮大な美しさも、
ハラハラ・うるうる・ドキドキと息をつかせぬ展開も、

本当に全てよくまとまった作品だと思うんですが、

やはりこの麻薬のような魅力は、
三歩というキャラから、じわじわと沁みだしてきているんです・・。 (^_^)v

というわけで、
そろそろネタバレも少しずつ、お許しいただけるでしょうか??

皆様にも、コメントでたくさん感想を語っていただきたいので、
ここでは「ネタバレ解禁」ということで、
どうぞよろしくお願い致します〜。 <(_ _)>


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冒頭にアップした「月刊シナリオ」、
シナリオ本大好きな私には必携の一冊でしたが、

脚本家さんの語る裏話も、とても興味深かったです。

この映画は、珍しく、「まず脚本ありき」で作られたと。
監督もキャストも決まっていない段階で、吉田さんに依頼が来たそうです。

しかも、実はその前に何人かの男性脚本家が案を出していたのだけれど、
どうしても「遭難事故の羅列」になってしまっていて、OKが出ず・・。

プロデューサー陣は、(いっそ、3話位のオムニバスにしようか?)と
頭を抱えていたんだけれど、
発想を転換して、女性脚本家に書いてみてもらおうとなったんだとか。

その結果、新人女性隊員の成長を軸に、
事故だけでなく人間ドラマを描く案が生まれて、決定したんだとか。

吉田 「原作の三歩はスーパーマンなんですよ。
   どんなことがあっても絶対、笑顔だし、あきらめない。

   普通、(主人公の)成長だったり挫折だったり何かがあるんですけど、
  (三歩には)ないんですよね。

   でも、原作サイドから、
   三歩のキャラは絶対に変えないで欲しいという条件があって、
   それは私もみんなも同じ気持ちで、

   そうなると、三歩という主人公を
   いったん落として上げる、という(物語の)形ができないんですよ。

   (中略)

   だから久美ちゃんは描きやすい。三歩の描き方を悩みましたね。

   三歩の懐の深さを、大きさをどう伝え、
   どう窮地に陥らせて、カタルシスを作るか、ですね。」

だから確かに、
ストーリーは久美ちゃんの成長をたどっていて、

三歩はそれを静かに見守っている、っていう感じで・・

最初に見たときは、
(今回の旬くんは、前面に出てこない控えめなキャラなんだな〜。)って、

でもそれもなんだかいいな、って思っていたのですが、

一歩下がっているようなキャラでいて、
実は、ハートをがっちり摑まれてました・・ (^o^)


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もちろん、ベストと思われる脚本ができてからも、
実際にはその場所は危険で撮影ができなかったり、

天候がどうにもならなくて、撮影できずにカットしたり、
秋のシーンのエピソードはカットせざるを得なかったり・・

原作の中で、みんなが入れたい話はたくさんあったけれど、
みんなで泣きながら、

「これは『岳2』でやろう、これは『岳3』でやろう」
と切り捨てたんだそうです。 (T_T)

スタッフの結束はとても強かったそうですが、
唯一、ちょっと意見が合わなかったところは、

クライマックスの、三歩がクレバスに飛び込むシーン。

あそこは私も見ていて、
どこに久美たちがいるかも、クレバスの形状も確かめずに飛び込むなんて、

冷静な三歩らしくないなぁ・・、って
ちょっと引っかかったシーンだったんですが、

やはり脚本家さんも、原作者さんも、
もっとリアルに描きたいと思ったんだそうです。

でも、プロデューサー陣が、

「ハリウッド映画的な、バーッと飛んでガーッとやる、
 そういうシーンが、男子的には欲しい(笑)」

というわけで、映画だからこそのエンタテイメント性を優先させたと。
それを読んで、なるほど!・・と納得しました。

あのシーンがあったからこそ、
その後に、音がブチッと途切れて、

要救助者を背負ったまま凍り付いている久美ちゃんの、
体温を全く感じさせないシーンが、

私にとって、一番印象的な場面になったので・・。

あの一瞬の、壮絶なまでの美しさ!
どんな輝く笑顔の久美ちゃんよりも、素晴らしかったです。 (^_^)v


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そして、脚本家さんが特に思いを込めたところは、

吉田 「クライマックスではないですね。
   三歩の、包み込むような、山そのもののような大きな愛を、

   なんとか2時間の中で、
   スクリーンを通して伝えられないかな、っていうところですね。

   だからほんとうにささやかなところの方が、好きですね・・。」

そして上げられたシーンが、
三歩とナオタのジャングルジムのシーン、

拾った赤いマフラーを久美ちゃんにかけてあげるシーン、
(これは原作にはない、オリジナルシーンだそうです)、

救助の前にスパゲティを食べるシーンと、その理由・・。


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そんな脚本家さんの話を聞いていたら、
なぜ「岳」の満足度が高いのか、リピしたくなるのか・・

その理由がわかった気がしました。 (^o^)

ただの事故と救助・解決の物語で終わらずに、
ただの美しい山岳風景ドキュメンタリーで終わらずに、

危険を承知でも山に足を向ける人々の思いと、
救助を仕事とするプロフェッショナルたちの思いと、

そんな人々を見守り、支え、迎えてくれる
山そのもののような三歩の思いとが、

いつまでも心に余韻となって残るから・・

「また、僕らに会いにおいでよ。」
そんな声が聞こえてきて、

また劇場に向かってしまいそうです。 (^_^;)

上映が終わってからDVDが出るまでの寂しい時間は、
このシナリオを読めば、まざまざと映像が浮かび上がるので、

是非、お手元に一冊置かれることをお勧めしま〜す。 (^^)/
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Commented by みかん at 2011-05-17 23:55 x
こんばんわ。
カミママさんには、三歩、いや一歩先を行かれちゃってますが、明日、会社のお友達と三度目の観賞に行ってきます。初日に行って、あの笑顔にまたすぐに会いたくなって、三日おいて行っちゃいました。  

あの笑顔も勿論いいのですが、お父さんを見つけて駆け寄ってくるナオタ君を見つめる何とも悲しそうな表情や、初めて自分の背中で人が死んで取り乱す久美ちゃんを包み込む優しくて力強い腕や、その後、山小屋に帰り落ち込む久美ちゃんを、ナオタ君と遊びながらも心配そうに見つめる優しい眼差しにもクラクラでした。

月間シナリオ情報ありがとうございます。私も手元に置こうっと!
Commented by ざつ。 at 2011-05-18 10:14 x
こんにちは♪
私も10日で4回鑑賞いたしました(^-^;原作漫画が大好きで、小栗君があの三歩をどんなふうに演じるのか、とっても興味があって!!原作と映画はやはり別物ですが、映画版にも原作の空気感はしっかり息づいてたと思います!!
とにかく、あの壮大な空撮には圧倒されますね!!そして、小栗三歩の「強さ」にも心打たれます!!
「シナリオ」を先読みしてから、映画を観たくて…大スクリーンで観たくて、日劇まで行って…さすがに4回観ると頭の中には印象的な台詞がぐるぐると(^-^;
だから、楽しい時間を過ごせてます!!
Commented at 2011-05-18 16:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ウマ at 2011-05-18 21:22 x
こんばんは。
はい^^月刊シナリオ!手元に置きます。
本日も大きなスクリーンで、大きな三歩君に包まれてきました。
演技はもちろん、メッセージが素晴らしい映画ですね。
失敗しても、最後まで諦めないで頑張ればいいのですよね^^頑張ります。
レディースデイごとに観に行くと思います。
Commented by 春の小川 at 2011-05-20 08:20 x
月刊シナリオ、内容濃いですね~男性目線の単純さには笑うしかないですが・・あそこは私もダイナミックさよりもう少しリアリティがほしかったシーンでした。でも観客はクローズとはちがい幅広い年齢層でそこはホントにうれしいです。私は最初の峰を駆け下りてくるシーンが一番好きです。両手をぶらぶら振りながら楽しそうに走る姿に三歩をみました。救助に向かうのに、ということはおいて(笑)軽々と飛び跳ねる姿にひかれました。
ここから追記ですが・・月刊シナリオ、買ってきました!このての雑誌は初めて買ったのですが、とても面白かったです。脚本と実際の台詞が微妙に違うし、この文字だけでこう芝居するかというような役者さんの考えもわかり興味深く読みました。
by harupyonri | 2011-05-17 18:28 | 小栗旬 | Comments(5)